ポルトガル初のエコビレッジ宿泊体験~後編~
【ローカルでとれたおいしいご飯を】

Biovilla内での楽しみ方。その楽しみの1つは、スタッフのパトリシアさんが作る100%オーガニック&ベジタリアン創作料理をいただくということ。
食材にもサステイナブルな面が垣間見れます。料理に使われる新鮮な野菜や果物は、Biovillaの農園で採れたもの、もしくは近くの農家さんから直接取引を行って購入した食材が使われています。
スーパーで購入しないということは、新鮮でおいしい食材が手に入るというだけでなく、包装材を使わないですむというメリットもありますね^^
食材の循環
Biovillaでは、食材を無駄にしないように調理・献立に工夫を凝らす一方で、宿泊者にもできる限り残さないように呼びかけが行われています。ただ、現実的に食材が余ってしまった場合は、、、。心配はいりません、その場合はBiovillaの農園用に使われる堆肥となります。
なるほど、食材が無駄にならぬように色々な場面で工夫がされているわけですね。
朝食もディナーも(夜の場合は、希望する場合に限りスープ、メイン、デザート付きのベジタリアン創作料理を楽しめます。)
パトリシアさんが作ってくれるのですが、本当に料理がお上手で
「これが本当にベジタリアン料理なの?」と思ってしまうような、まさに心も体も満たされるお料理でした。
【Biovilla農園で育った、真っ赤なトマトをメインに使った濃厚トマトスープ。】

【地元で採れたわかめがたっぷりと入ったキヌアサラダ。】

ポルトガル産のオーガニックオリーブオイル&ビネガーをたっぷりとかけて、いただきます。
朝食の一コマ


そして、私が一番気に入ったのは、オートミールを使ったパパス(お粥のようなもの)。
*手前写真にある、シナモンパウダーがかかっているもの。
とっても簡単にできて且つおいしく栄養補給ができてしまいます。
パトリシアさんにこっそり(?)と、レシピを聞きましたので、ぜひ一度作ってみて下さいね♪
「♪パトリシアさんのベジタリアン・パパス♪」**分量は、目分量だそうです(笑)
1. 植物性ミルク(豆乳、ライスミルク、アーモンドミルク等)をお鍋の
半分くらいのところまでいれます。
この時に、シナモンを1本入れてから火を入れます*レモンの皮や、アニスも一緒にいれてもおいしいそうです。
2. 沸騰しそうになったところで、角切りに切ったりんご、バナナ(いちご、いちじく、ほしぶどうを入れるとなおよいとのこと)、オートミールをいれて混ぜます。
3. こげないように混ぜ続けます。全体がどろどろとしてきて、リンゴがくたっとしてきたら、火を消すサイン。
4. 火を消したら、お皿に盛りつけてシナモンを適量ふりかけ、ナッツやドライフルーツを上にのせてさぁ、召し上がれ。
このパパスは、かなりボリューミーになりますので、最初は気持ち少な目に作られるといいかと思います^^♪
さて、Biovillaについて創業者のインタビュー、実際に宿泊した体験記を前編と後編に分けてお話させていただきましたが、
いかがでしたでしょうか。
ポルトガルを訪れたときは、みなさん、ぜひBiovillaを訪れ、サステイナブルな体験をされて下さいね^^
そして、1つでもご自身の日常生活で取り入れられそうなサステイナブルな体験がありましたら、ぜひ、教えてください!!


Biovilla内での楽しみ方。その楽しみの1つは、スタッフのパトリシアさんが作る100%オーガニック&ベジタリアン創作料理をいただくということ。
食材にもサステイナブルな面が垣間見れます。料理に使われる新鮮な野菜や果物は、Biovillaの農園で採れたもの、もしくは近くの農家さんから直接取引を行って購入した食材が使われています。
スーパーで購入しないということは、新鮮でおいしい食材が手に入るというだけでなく、包装材を使わないですむというメリットもありますね^^
食材の循環
Biovillaでは、食材を無駄にしないように調理・献立に工夫を凝らす一方で、宿泊者にもできる限り残さないように呼びかけが行われています。ただ、現実的に食材が余ってしまった場合は、、、。心配はいりません、その場合はBiovillaの農園用に使われる堆肥となります。
なるほど、食材が無駄にならぬように色々な場面で工夫がされているわけですね。
朝食もディナーも(夜の場合は、希望する場合に限りスープ、メイン、デザート付きのベジタリアン創作料理を楽しめます。)
パトリシアさんが作ってくれるのですが、本当に料理がお上手で
「これが本当にベジタリアン料理なの?」と思ってしまうような、まさに心も体も満たされるお料理でした。
【Biovilla農園で育った、真っ赤なトマトをメインに使った濃厚トマトスープ。】

【地元で採れたわかめがたっぷりと入ったキヌアサラダ。】

ポルトガル産のオーガニックオリーブオイル&ビネガーをたっぷりとかけて、いただきます。
朝食の一コマ


そして、私が一番気に入ったのは、オートミールを使ったパパス(お粥のようなもの)。
*手前写真にある、シナモンパウダーがかかっているもの。
とっても簡単にできて且つおいしく栄養補給ができてしまいます。
パトリシアさんにこっそり(?)と、レシピを聞きましたので、ぜひ一度作ってみて下さいね♪
「♪パトリシアさんのベジタリアン・パパス♪」**分量は、目分量だそうです(笑)
1. 植物性ミルク(豆乳、ライスミルク、アーモンドミルク等)をお鍋の
半分くらいのところまでいれます。
この時に、シナモンを1本入れてから火を入れます*レモンの皮や、アニスも一緒にいれてもおいしいそうです。
2. 沸騰しそうになったところで、角切りに切ったりんご、バナナ(いちご、いちじく、ほしぶどうを入れるとなおよいとのこと)、オートミールをいれて混ぜます。
3. こげないように混ぜ続けます。全体がどろどろとしてきて、リンゴがくたっとしてきたら、火を消すサイン。
4. 火を消したら、お皿に盛りつけてシナモンを適量ふりかけ、ナッツやドライフルーツを上にのせてさぁ、召し上がれ。
このパパスは、かなりボリューミーになりますので、最初は気持ち少な目に作られるといいかと思います^^♪
さて、Biovillaについて創業者のインタビュー、実際に宿泊した体験記を前編と後編に分けてお話させていただきましたが、
いかがでしたでしょうか。
ポルトガルを訪れたときは、みなさん、ぜひBiovillaを訪れ、サステイナブルな体験をされて下さいね^^
そして、1つでもご自身の日常生活で取り入れられそうなサステイナブルな体験がありましたら、ぜひ、教えてください!!

ポルトガル初のエコビレッジ宿泊体験~前編~
[サステイナブルなライフスタイルとは?」

[illustration: Circulação atmosférica by ethipor]
前回は、ポルトガル・初のエコビレッジ創業者・バーバラさんにエコビレッジを創設するに至ったお話を伺いしました。
バーバラさんの強い信念や想いを少しでもお伝え出来たらうれしいです^^.
さて、今回は実際にBiovillaに宿泊した体験記をご紹介したいと思います。
【Welcome kit】
まず部屋に到着してすぐ目についたのが、Welcome kitです。
このキットの中身にはナフキンとマイカップ(食堂には、ランチペーパーとコップが置かれていないので、滞在中はこのナフキンとマイカップを、毎回繰り返し使います。)、裏山でとれた自家製ハーブティー、Biovillaの近くで汲んできた水(水道水やミネラル水とも違った、やさしい甘みを感じる水)、手作り虫よけスプレーが入っています。

Welcome kit
滞在中、水分を補給したい場合は、ペットボトルの水ではなく近くで汲まれてきたおいしい水をマイカップで飲む。
また、食事中に手を汚してしまったらランチペーパーではなく、マイナフキンを使う。
近くを散策するために虫よけスプレーを使いたければ、売っているものではなく、手作りのものを使う。(虫よけスプレーが作れるとは、知りませんでした...^^)
Biovillaに滞在して気づいたことの1つは、滞在中は包装材とは無縁の生活をしていたということです。
思えば....スーパー等で買えるお菓子の袋、野菜・果物に包まれる包装材は、すべてプラスチックでできていますね。小さなことに見えますが、世界中でプラスチックゴミの海洋汚染が深刻になっている中、プラスチックやゴミの消費を減らすためには、「お菓子や物が欲しくなったら....お店ですぐに買わずに、時にはちょこっと手作りをしてみる(または物であれば、ビンテージ・リサイクルショップを覗いてみる)」とか「買い物をするときには、本当に自分が必要としているのかを一旦、考えてから買う」などなど、日々のちょっとしたことを意識することから、ゴミを確実に減らすことができますね^^

そして、マイカップを部屋から持っていったら、オリジナルハーブティーを飲むことを忘れないでくださいね。
(もちろん、自家製なので、包装材フリーですね!)
在来種を中心にしたBiovillaのハーブブレンドは、味わいのある美味しさです。

たくさんの種類の自家製ハーブティー。
またKitの中には、Biovilla サステイナブル ライフスタイルブックも入っています。
この冊子には、化粧品、虫よけスプレー、シャンプー、飲み物といった普段何気なくわたしたちが買っているものが、実は簡単に作れるということ。そして、買うのではなく、作ることでいかに環境負荷を少なくすることができ、同時に自分たちの体にも大きなメリットをもたらしてくれるのかということがやさしく書かれていています。
しかもすぐ実践できるようにレシピ付きで紹介してくれているのががうれしい点です。
「サステイナブルなライフスタイル」をBiovillaで体験したら、それを日々の生活で1個だけでも取り入れてみる。創業者・バーバラさんのそんな想いが垣間見れます。
(ちなみに、私はこれをきっかけに手作り歯磨き粉を作り、今も使っています。)
【泊まる場所について】
Biovillaには室内に泊まるか、または外に泊まるかの2つの選択肢があります。
どちらにするかは、正直悩みますね。
自然に囲まれて眠りたいということで、外での宿泊(草原のような場所に設置されたベッドに寝ながら、星を眺めることができるそう)を希望される方が多いようですが、私は今回、室内の宿泊を選びました。 もちろん、部屋の中で過ごす場合でも、自然を十分感じながら過ごすことができましたよ。
なぜでしょうか。
それは、部屋の壁は、100%ポルトガル産の木材でできていて、且つ部屋にある大きな窓からは、広大な自然を眺めることができ、部屋にいながら自然を感じることができるつくりになっているからかもしれません。

高い天井で広々と感じられる部屋

100%ポルトガル産の木材

BIOVILLAからの夕焼け
【エネルギー】
Biovilla内を散策していると、太陽光パネルや太陽熱温水器が至る所に設置されているのが見えます。シャワーや、ドライヤーを使っていると、近くに設置されている太陽光パネルや太陽熱温水器からのエネルギーなんだなと実感することができます。


次の回では、おいしいBiovillaでの食事についてお話しますね。お楽しみに^^♪

[illustration: Circulação atmosférica by ethipor]
前回は、ポルトガル・初のエコビレッジ創業者・バーバラさんにエコビレッジを創設するに至ったお話を伺いしました。
バーバラさんの強い信念や想いを少しでもお伝え出来たらうれしいです^^.
さて、今回は実際にBiovillaに宿泊した体験記をご紹介したいと思います。
【Welcome kit】
まず部屋に到着してすぐ目についたのが、Welcome kitです。
このキットの中身にはナフキンとマイカップ(食堂には、ランチペーパーとコップが置かれていないので、滞在中はこのナフキンとマイカップを、毎回繰り返し使います。)、裏山でとれた自家製ハーブティー、Biovillaの近くで汲んできた水(水道水やミネラル水とも違った、やさしい甘みを感じる水)、手作り虫よけスプレーが入っています。

Welcome kit
滞在中、水分を補給したい場合は、ペットボトルの水ではなく近くで汲まれてきたおいしい水をマイカップで飲む。
また、食事中に手を汚してしまったらランチペーパーではなく、マイナフキンを使う。
近くを散策するために虫よけスプレーを使いたければ、売っているものではなく、手作りのものを使う。(虫よけスプレーが作れるとは、知りませんでした...^^)
Biovillaに滞在して気づいたことの1つは、滞在中は包装材とは無縁の生活をしていたということです。
思えば....スーパー等で買えるお菓子の袋、野菜・果物に包まれる包装材は、すべてプラスチックでできていますね。小さなことに見えますが、世界中でプラスチックゴミの海洋汚染が深刻になっている中、プラスチックやゴミの消費を減らすためには、「お菓子や物が欲しくなったら....お店ですぐに買わずに、時にはちょこっと手作りをしてみる(または物であれば、ビンテージ・リサイクルショップを覗いてみる)」とか「買い物をするときには、本当に自分が必要としているのかを一旦、考えてから買う」などなど、日々のちょっとしたことを意識することから、ゴミを確実に減らすことができますね^^

そして、マイカップを部屋から持っていったら、オリジナルハーブティーを飲むことを忘れないでくださいね。
(もちろん、自家製なので、包装材フリーですね!)
在来種を中心にしたBiovillaのハーブブレンドは、味わいのある美味しさです。

たくさんの種類の自家製ハーブティー。
またKitの中には、Biovilla サステイナブル ライフスタイルブックも入っています。
この冊子には、化粧品、虫よけスプレー、シャンプー、飲み物といった普段何気なくわたしたちが買っているものが、実は簡単に作れるということ。そして、買うのではなく、作ることでいかに環境負荷を少なくすることができ、同時に自分たちの体にも大きなメリットをもたらしてくれるのかということがやさしく書かれていています。
しかもすぐ実践できるようにレシピ付きで紹介してくれているのががうれしい点です。
「サステイナブルなライフスタイル」をBiovillaで体験したら、それを日々の生活で1個だけでも取り入れてみる。創業者・バーバラさんのそんな想いが垣間見れます。
(ちなみに、私はこれをきっかけに手作り歯磨き粉を作り、今も使っています。)
【泊まる場所について】
Biovillaには室内に泊まるか、または外に泊まるかの2つの選択肢があります。
どちらにするかは、正直悩みますね。
自然に囲まれて眠りたいということで、外での宿泊(草原のような場所に設置されたベッドに寝ながら、星を眺めることができるそう)を希望される方が多いようですが、私は今回、室内の宿泊を選びました。 もちろん、部屋の中で過ごす場合でも、自然を十分感じながら過ごすことができましたよ。
なぜでしょうか。
それは、部屋の壁は、100%ポルトガル産の木材でできていて、且つ部屋にある大きな窓からは、広大な自然を眺めることができ、部屋にいながら自然を感じることができるつくりになっているからかもしれません。

高い天井で広々と感じられる部屋

100%ポルトガル産の木材

BIOVILLAからの夕焼け
【エネルギー】
Biovilla内を散策していると、太陽光パネルや太陽熱温水器が至る所に設置されているのが見えます。シャワーや、ドライヤーを使っていると、近くに設置されている太陽光パネルや太陽熱温水器からのエネルギーなんだなと実感することができます。


次の回では、おいしいBiovillaでの食事についてお話しますね。お楽しみに^^♪
ポルトガル発で初の・サステイナブルなプロジェクト~創業者へのインタビュー編~
「旅+サステイナブル」。
前回は、パンデミック下の旅というテーマで記事を書いたのですが、書きながら、
[自由に色々な場所へ旅をする]ということは、本当に贅沢なことだったのだなぁとしみじみ感じてしまいました。
いつか、また自由に旅ができる日々がくることを願い、、今回も旅をテーマにしてみたいと思います。
さて、今回は、サステイナブルなライフスタイルを体験できてしまう場所Biovillaのお話をしたいと思います。

前半は、創業者の方のインタビューをご紹介し、後半(次回)は、Biovillaに実際に泊まった感想をレポートしますね!
**パンデミック前に宿泊した体験レポートとなります**
Biovilla~ポルトガル初のエコビレッジプロジェクト~
リスボンからバスで約1時間。ブドウ畑に囲まれた、モシュカテルワインの生産地・パルメラ。人口約6万人(2011年)のちいさな町にあるここ、Biovilla周辺にはコンビニはもちろん、スーパーもありません。その代わりに、その自然豊かな土地には、新鮮で旬な野菜・果物が育つオーガニック栽培の農園、そしてサステイナブルなライフスタイルを実際に体験できる宿泊施設があります。
宿泊施設以外にも、その広大な自然を持つBiovillaでは、自然の中で行うヨガ教室、音楽教室、サステイナブルなライフスタイルを実践するためのワークショップも開かれていて、イベント/ワークショップだけ参加したいという宿泊をしない地元の人達にも人気のスポットとなっています。
さて。そんな、ポルトガルのエコビレッジプロジェクト・Biovilla.
一体、どんなところなのでしょうか。その前に。創業者の方から直接、Biovillaがはじまった経緯を聞いてみました!
仕事をやめて、世界を旅した先にあったもの

-Ethipor:「ここは自然に囲まれながら、ゆったりとした時間を過ごせるので、いいですね。本当に気に入りました。でも、それだけではなくて、サステイナブルなライフスタイルを体験できるという意味でとてもユニークな場所だと思います。
そこでバーバラさんにお伺いしたいのですが、このプロジェクトは、どういった経緯で始まったのでしょうか。」
-バーバラさん「ありがとうございます。気に入ってもらえて、とてもうれしいです。実は、このプロジェクトを始める前は、私は、私の夫と世界を旅していたんです。もっと言えば、その前は、ユニリーバの社員で普通に働いていました。」
-Ethipor「えぇ?ユニリーバで働いていたのですか?それが、どうして今行われているサステイナブルな事業へとつながったのでしょうか?」
-バーバラさん「そう思うでしょう(笑)」
-バーバラさん「ユニリーバで働いているときに、ユニリーバが取り扱っている商品にフェア・トレードのアイスがあることを知りました。そこからフェア・トレードって何だろうと興味を持ち始めて、フェア・トレードについて学び始めました。そうして学んでいくうちに、「世の中にこんなビジネスがあったなんて!何て素晴らしいビジネスモデルなんだろう」という思いに駆られていき、次第にサステイナブルな分野へと自分の興味がシフトしていきました。
-Ethipor「なるほど~。そういったきっかけがあったのですね。とても興味深いです。でも、なぜ数あるサステイナブルな領域の中でも、このようなエコビレッジをつくるということを選んだのでしょうか?」
-バーバラさん「そうですね、、、。まずは、旅に出て、自分自身と向き合ったということが大きかったです。」
-Ethipor「旅。ですか?」
-バーバラさん「はい。先ほど少しお伝えしましたが、フェア・トレードを学んでからも、しばらくユニリーバで働いていたのですが、最終的に私は会社をやめるという決断をしました。そして、夫と一緒にもっと、世界を知るために旅へ出ました。」
-Ehipor「思い切った決断ですね!それは、やはり、フェア・トレードのことを学んでいくうちに、もっと自分が知らない世界のことを知りたいという気持ちが強くなったという事でしょうか?」
-バーバラさん「はい。そうです!」
-バーバラさん「いくつかの国を巡りましたが、インドに滞在中、インドのエコビレッジ・Aurovilleと出会いました。ここで私たちは大きな刺激を受け、そこから、Biovillaをつくるための構想を得たのです。」
“結局わたしたちがやりたかったことは、サステイナブルなライフスタイルを実践できる場所をポルトガルでつくる”ということだったの。-バーバラさん-
-バーバラさん「私たちはいろいろな所へ行き、いろいろな経験をしました。そうして世界中を旅する中で、私たちは気づいたんです。世界全体を見たときに、今、必要なのは一人でも多くの人がサステイナブルなライフスタイルを実践してみるということ。そして同時に、こうも気づいたんです。結局、わたしたちがやりたかったことは、こうしたサステイナブルなライフスタイルを実践できる場所を母国・ポルトガルでつくるということをね。」
-Ethipor「素敵ですね!そういえば、ポルトガルでこのようなサステイナブルな体験型宿泊施設があるなんて、知りませんでしたし、聞いたこともありませんでした。」
-バーバラさん「はい、ここがポルトガルで初めてのプロジェクトです^^」
-Ethipor「そうなんですね!?素晴らしいです!」
-Ethipor「ところで、バーバラさん。最後に、お伺いしたいのですが、このプロジェクトを運営していく中で何か困難を感じたことはありますか?」
-バーバラさん「う~ん。そうですね、、、。おかげさまで今のところ、運営していく上で困難に感じることはあまりないですね。それより、[ゼロから何かを始める]ということが本当に大変でした。なぜなら、ポルトガル国内には見本となる前例はなかったですし、何より私たちには知識・経験がありませんでしたから。」
- Ethipor「確かに...。ゼロから何かを始めるとは、簡単なことではありませんよね。でも、
それをどう乗り越えたのでしょうか?」
-バーバラさん「本当に、初めの数年は、構想はできたものの、中々それを形にすることができなかったということがつらかったです。ただ....。私たちはあきらめませんでした。動き続けました。それだけです。」
バーバラさんたちは「ポルトガルでサステイナブルなライフスタイルを実践できる場所をつくる」という夢/ミッションを持ち続けました。そして構想から5年後。政府から補助金を受け取り、大きな一歩を踏み出すことができました。
バーバラさんのお話を伺い、「信念を曲げずに、あきらめずに、動き続ける大切さ」ということを学ばせていただきました。
「ありがとうございました、バーバラさん!」
さて、次回は、あなたのライフスタイルもきっと変えたくなってしまう(?)ようなBiovillaでの宿泊体験をレポートしますね。
お楽しみに!

前回は、パンデミック下の旅というテーマで記事を書いたのですが、書きながら、
[自由に色々な場所へ旅をする]ということは、本当に贅沢なことだったのだなぁとしみじみ感じてしまいました。
いつか、また自由に旅ができる日々がくることを願い、、今回も旅をテーマにしてみたいと思います。
さて、今回は、サステイナブルなライフスタイルを体験できてしまう場所Biovillaのお話をしたいと思います。

前半は、創業者の方のインタビューをご紹介し、後半(次回)は、Biovillaに実際に泊まった感想をレポートしますね!
**パンデミック前に宿泊した体験レポートとなります**
Biovilla~ポルトガル初のエコビレッジプロジェクト~
リスボンからバスで約1時間。ブドウ畑に囲まれた、モシュカテルワインの生産地・パルメラ。人口約6万人(2011年)のちいさな町にあるここ、Biovilla周辺にはコンビニはもちろん、スーパーもありません。その代わりに、その自然豊かな土地には、新鮮で旬な野菜・果物が育つオーガニック栽培の農園、そしてサステイナブルなライフスタイルを実際に体験できる宿泊施設があります。
宿泊施設以外にも、その広大な自然を持つBiovillaでは、自然の中で行うヨガ教室、音楽教室、サステイナブルなライフスタイルを実践するためのワークショップも開かれていて、イベント/ワークショップだけ参加したいという宿泊をしない地元の人達にも人気のスポットとなっています。
さて。そんな、ポルトガルのエコビレッジプロジェクト・Biovilla.
一体、どんなところなのでしょうか。その前に。創業者の方から直接、Biovillaがはじまった経緯を聞いてみました!
仕事をやめて、世界を旅した先にあったもの

-Ethipor:「ここは自然に囲まれながら、ゆったりとした時間を過ごせるので、いいですね。本当に気に入りました。でも、それだけではなくて、サステイナブルなライフスタイルを体験できるという意味でとてもユニークな場所だと思います。
そこでバーバラさんにお伺いしたいのですが、このプロジェクトは、どういった経緯で始まったのでしょうか。」
-バーバラさん「ありがとうございます。気に入ってもらえて、とてもうれしいです。実は、このプロジェクトを始める前は、私は、私の夫と世界を旅していたんです。もっと言えば、その前は、ユニリーバの社員で普通に働いていました。」
-Ethipor「えぇ?ユニリーバで働いていたのですか?それが、どうして今行われているサステイナブルな事業へとつながったのでしょうか?」
-バーバラさん「そう思うでしょう(笑)」
-バーバラさん「ユニリーバで働いているときに、ユニリーバが取り扱っている商品にフェア・トレードのアイスがあることを知りました。そこからフェア・トレードって何だろうと興味を持ち始めて、フェア・トレードについて学び始めました。そうして学んでいくうちに、「世の中にこんなビジネスがあったなんて!何て素晴らしいビジネスモデルなんだろう」という思いに駆られていき、次第にサステイナブルな分野へと自分の興味がシフトしていきました。
-Ethipor「なるほど~。そういったきっかけがあったのですね。とても興味深いです。でも、なぜ数あるサステイナブルな領域の中でも、このようなエコビレッジをつくるということを選んだのでしょうか?」
-バーバラさん「そうですね、、、。まずは、旅に出て、自分自身と向き合ったということが大きかったです。」
-Ethipor「旅。ですか?」
-バーバラさん「はい。先ほど少しお伝えしましたが、フェア・トレードを学んでからも、しばらくユニリーバで働いていたのですが、最終的に私は会社をやめるという決断をしました。そして、夫と一緒にもっと、世界を知るために旅へ出ました。」
-Ehipor「思い切った決断ですね!それは、やはり、フェア・トレードのことを学んでいくうちに、もっと自分が知らない世界のことを知りたいという気持ちが強くなったという事でしょうか?」
-バーバラさん「はい。そうです!」
-バーバラさん「いくつかの国を巡りましたが、インドに滞在中、インドのエコビレッジ・Aurovilleと出会いました。ここで私たちは大きな刺激を受け、そこから、Biovillaをつくるための構想を得たのです。」
“結局わたしたちがやりたかったことは、サステイナブルなライフスタイルを実践できる場所をポルトガルでつくる”ということだったの。-バーバラさん-
-バーバラさん「私たちはいろいろな所へ行き、いろいろな経験をしました。そうして世界中を旅する中で、私たちは気づいたんです。世界全体を見たときに、今、必要なのは一人でも多くの人がサステイナブルなライフスタイルを実践してみるということ。そして同時に、こうも気づいたんです。結局、わたしたちがやりたかったことは、こうしたサステイナブルなライフスタイルを実践できる場所を母国・ポルトガルでつくるということをね。」
-Ethipor「素敵ですね!そういえば、ポルトガルでこのようなサステイナブルな体験型宿泊施設があるなんて、知りませんでしたし、聞いたこともありませんでした。」
-バーバラさん「はい、ここがポルトガルで初めてのプロジェクトです^^」
-Ethipor「そうなんですね!?素晴らしいです!」
-Ethipor「ところで、バーバラさん。最後に、お伺いしたいのですが、このプロジェクトを運営していく中で何か困難を感じたことはありますか?」
-バーバラさん「う~ん。そうですね、、、。おかげさまで今のところ、運営していく上で困難に感じることはあまりないですね。それより、[ゼロから何かを始める]ということが本当に大変でした。なぜなら、ポルトガル国内には見本となる前例はなかったですし、何より私たちには知識・経験がありませんでしたから。」
- Ethipor「確かに...。ゼロから何かを始めるとは、簡単なことではありませんよね。でも、
それをどう乗り越えたのでしょうか?」
-バーバラさん「本当に、初めの数年は、構想はできたものの、中々それを形にすることができなかったということがつらかったです。ただ....。私たちはあきらめませんでした。動き続けました。それだけです。」
バーバラさんたちは「ポルトガルでサステイナブルなライフスタイルを実践できる場所をつくる」という夢/ミッションを持ち続けました。そして構想から5年後。政府から補助金を受け取り、大きな一歩を踏み出すことができました。
バーバラさんのお話を伺い、「信念を曲げずに、あきらめずに、動き続ける大切さ」ということを学ばせていただきました。
「ありがとうございました、バーバラさん!」
さて、次回は、あなたのライフスタイルもきっと変えたくなってしまう(?)ようなBiovillaでの宿泊体験をレポートしますね。
お楽しみに!

旅と本とサステナビリティ-リスボンの本屋から-

パンデミック下での旅
パンデミックで今まで当たり前にできたことが、そう簡単にはできなくなってしまった。
わたしにとってのその1つは、旅である。自分の予算と相談しながら、行きたい場所を決め、体験したいことを決め、
スケジュールを組む。旅の途中で起こる想定外なハプニングや、現地の人々とのちょっとした交流は、いづれは旅の中で忘れがたい思い出となる。それが、「旅」ではないだろうか。
パンデミック宣言から早、1年以上が経過した。旅はおろか、外出することも極端に減り、ふと、心の栄養不足を感じ始めたときに手に取ったのは本だった。
その中の1冊は、リスボンにあるブックストア[STET]で買ったものだ。STETは、審美眼を持ったオーナーが選んだポルトガル国内や海外から集めた写真集、アーティスティックな本を中心に扱っているブックストアで、置いてある本はインディペンデント系出版社からのものも多く、一般的なブックストアでは出会えない貴重な本に出合える場所である。
STETのお店自体は、お世辞にも大きいとは言えない。大人が大股で歩けば、数十歩もすると一周できてしまう。けれども、一度その空間に足を踏み入れ、見渡してみると、飾ってある美術品、空間に適した本数、心地よい良い明るさの照明が、
良い本に出合うためには、必ずしも大きなブックストアである必要はないということを教えてくれている気がする。
本とサステナビリティ

デジタル時代に生きているものの、私自身、デジタルで本を読んだことがない。
それは、アナログに対する私が個人的に持っている安心感や、デジタル時代に対するちょっとした抵抗感から来るものなのかもしれないが、それ以上に本を紙媒体で読むということは、本/紙の記憶と思い出(読んだ時の情景や、感情)が結びつきやすくなるという性質を持っているからかもしれない。
そして、そんな紙媒体の本を取り扱う本屋では、時には店員さんが、読みものを求める人に本のナビゲーターのような存在になってくれることさえある。その体験は、パンデミック中は日常的に感じにくい[社会との小さなつながり]を再認識できる場でもあり、本屋とは、ただ本が並べてある場だけではなく、人が社会との小さなつながりを感じる空間にもなり得るということを思い出させてくれる。
私がSTETに行くきっかけとなったのは、私が尊敬するポルトガル在住のアーティストが、私に紹介してくれたからだ。「とても素敵なブックストアだけれども、ちょっと離れた場所にあるんだよ。」という事ではあったが。メトロから歩いて15分ほどの場所にある、STETのガラスドアを初めて開けると、オーナーが、少し驚いた様子で階段から降りてきてくれた。
彼女は、STETがALVALADEに移転して、ブックストアとしてだけでなく、時には本をテーマにしたディベートの場や、アートギャラリー、ブックフェアの場にもなっており、近年本やアートを愛する人々が交流するプラットフォームになってきていることがうれしいと私に語ってくれた。特に探している本はなかったので、何となく今読みたい本を漠然とではあるが、相談してみることにした。そこで、彼女が勧めてくれたものは、ブラジル・アマゾンの文化をサステイナブルな視点で紹介している本であった。

[写真をとってもいいですか?]と聞くと、お気に入りの本を手に、チャーミングなポーズをとってくれた、STET店主.
アマゾン地域に元々住んでいる住民は、植物繊維100%でハンモックや日常的に使うバッグを作っていたり、果実の外皮を乾燥させ食器として使用していたり、ピラルク―(アマゾン地域に生息する巨大魚)を食した後は、強固なピラルクーの舌を爪やすりとして再利用している等々、自然からの頂き物を最大限に利用した人々の生活を知ることは、1年以上どこにも旅に出ることのできなかった私にとって、旅を通じて得る充足感に似たものを感じるのに等しかった。
現在、深刻な森林伐採が進み、環境政策に無関心な大統領によってブラジルは、国際社会から大きな批判を浴びている。けれども、「ブラジル」を日々つくり上げている人々にフォーカスを当てて見てみると、自然と共生し、自然からの財産を守り抜くことを選んだ人々も数多く存在しているということを再認識させられ、正直どこかほっとしている自分がいた。
本を読み終え、ずらりと並んだ協力者のリストに目を追うと、1名だけ見覚えのある名前があった。それは、ブラジル留学時代の友人で会った。本を閉じ早速本人に連絡を取ってみると、友人本人であることが分かった。
数年ぶりの連絡は、ブラジル留学時代や、どこかぼんやりとした記憶で残っていた、これまでの旅の思い出が蘇るきっかけにもなった。
ポルトガルの小さなブックストアに入り、オーナーに勧められて手にした本。
本の中で、自然と共生しながら生活を行うブラジルの人々と出会い、そしてブラジル留学時代の友人と再びつながった私は、パンデミックの中でも小さな旅は何度でもできるのだと確信をした。

アマゾンについての本。1つ1つ手作業で装丁されたようなスタイルも目を惹く。
STET:
Rua Acácio de Paiva, 20A | Alvalade,Portugal.
*現在は、事前アポイント制での営業。
知られざるサステイナブルな島~ポルトガル・アソーレス諸島~(後編)

サステイナブルな工房
前回は、クレサソールが運営しているサステイナブルなレストランをご紹介しました。
あれから、1年以上が経ちますが、レストランで食べた味が懐かしく、日に日に恋しくなってきています。。
さて、今回はクレサソールの認証マークを獲得している工房をご紹介したいと思います。
ここは、工房とショップが隣接しており、アリスカという名前で活動をしています。
このアリスカでは、8名の職人さんが働いていて、私が訪ねた時は3人の職人さんが黙々と工房で作品を作っていました。工房の中には、陶器やアクセサリーを焼く大きな窯があり、職人の方が一つ一つの工程を丁寧に仕上げていく姿を見ることができました。


アリスカの最大の特徴は、そのミッションにあります。それは、薬物に手を染めてしまった人たちを社会から排除するのではなく、彼らが社会復帰できるようにキャリアの面からサポートしていこうという点です。実際にここで働いている職人は、薬物依存の経験があるものの、社会復帰を目指し、日々職人としてのスキルを磨いています。
身近な課題/問題と向き合っていくということ
アリスカを訪れたときに、私の中で何かがモヤモヤとしていました。
というのも、ここで出会った人々が持つ「穏やかな表情」と、「薬物」という2つの事実がどうしても結び付かなかったからです。
そこで、このアリスカの責任者であるジルさんに、その気持ちを正直に話してみたら、興味深い話をしてくれました。
「そもそも、なぜアリスカができたかを話した方がいいのかもしれません。アソーレス諸島は、今では酪農、漁業といった分野だけでなく、観光業にも力を入れ、島として少しずつ経済発展を遂げています。
ですが以前は本当に貧困が深刻で、こうした危機的状況から逃れるために北米やカナダへ渡った人(*ちなみに、カナダ人の有名歌手:ネリー・ファータドは、カナダ生まれですがルーツはアソーレス諸島にあるそうです。)や、中には不法移民という手段を選び海外へ渡ったものの、強制的にアソーレス諸島へ送還された人も少なくはありませんでした。
彼らの中には北米で生まれ英語圏で育ったがために、ポルトガル語を喋れなかったり、また、アソーレス諸島の社会に上手くなじめずに精神疾患をわずらい、中には薬物依存に陥る人々もでてきました。つまり、貧困や薬物依存というのは、アソーレス諸島の社会問題の1つで、その問題と向き合うためにこの活動が始まったのです。」
社会と薬物依存
アリスカを訪れる前日に私はとある観光ツアーに参加したのですが、(偶然なことに、ツアー会社の創業者は、クレサソールのローカルビジネス支援プロジェクトを受講し、このビジネスを始めたそうです。)その創業者兼ツアーガイドが私に言った言葉をちょうどその時、思い出していました。
「私は、数年前にカナダに数か月滞在したことがあるんです。でも、やっぱりここが好きだから戻ってきました。のどかですよ、ここは。それに、人の数より、牛の数の方が多い場所なんて信じれます?
もちろん、問題もあります。そうだ、せっかくここに来たのだから、良いところだけでなく悪いところも、あなたに知ってもらわなくっちゃ。この島の中心地にはもう行きました?中心地に行けば、残念ながら昼間でも薬物を使っている人々を見るかもしれませんね。それに、最近私が気になっていることは、人々のスマートフォン中毒です。それによって、人と人とのつながりが希薄になっている気がするんです。
だからね、私は最近、友人と集まるときは、こんなルールを提案しているんです。それは、みんなの携帯を一つのテーブルに集めて、一緒にいる間は携帯を触らずに、会話に集中するっていうね。」
彼女が語ってくれたこと。そして、アリスカのジルさんが語ってくれたアリスカが誕生したきっかけ。
薬物依存と人/社会とのつながりの希薄化は、もしかしたら無関係ではないのかもしれない、、ということが
ふと頭をよぎりました。

アリスカを案内してくれたここの責任者のジルさん
ジルさんは、一瞬フェルナンド・ペソア(ポルトガル出身の詩人)を彷彿とさせるような雰囲気の持ち主で、とても熱心にアリスカのこと、そして、ここで職人が作っている作品について語ってくれました。また、近年アリスカとして力を入れているというソーシャルマーケティングについても語ってくれました。1点私が気になった点が、アリスカの立地です。
中心地/観光スポットから少し離れたところにあるので、ショップに中々人が来ないのでは??と思ったのですが、
ジルさんに聞くと、近くのホテルと連携し作品を卸したり、SNSやメディア使い宣伝広告しているようですので、
それを聞いてなんだか、少し安心しました。

出典:ARRISCA

廃材を有効活用したベッドのフレーム

認証マークとアリスカで作られたピアス
ところで、ここでの売れ筋商品は何だと思いますか。それは、廃材を有効活用したベッドのフレームや、椅子です。もともとは貨物等を運ぶ際に使用するパレットでしたが、それらを捨てずに、見事に有効活用したのが、アリスカの家具です。素敵なアイデアですね。
最後に、ジルさんにこんな質問をしてみました。
「この仕事を行っていく中で一番困難な事って何でしょうか。」
ジルさん「人々の偏見を取り払うことに一番苦労を感じますね。
決して偽善的なきもちで我々の商品を買ってほしくはないし、お客さんには商品に魅力を感じるからという理由で買ってほしいですね。」
その言葉は、ジルさんがアリスカの商品に対して確かな自信を持っていることを
伺わせるものでした。
キリスト教の影響を受けながら島独特の文化を形成し、その文化がまだ息づいているサンミゲル島。サステイナブルな社会というと難しいように感じられますが、今回の訪問で、私の中で改めてサステイナブルな社会について
再考することができました。
それは、環境になるべく負荷を与えない生活を送ることも、受け継がれる伝統文化を守り抜き継承していくことも、身近にある社会的課題と向き合っていくこともサステイナブルな社会を作っていく上でどれも、大事な一歩であるということ。
そして、そこに夫々が持つ知恵やアイデアが加われば、一体どんな未来を作れるだろうということを想像し、帰路につくことにしました。
