知られざるサステイナブルな島~アソーレス諸島~(食事編)
サンミゲル島にあるサステイナブルなレストラン

写真上:コジーニャ・カイロスとエリザベッチさん
前回は、クレサソールが発行するサステイナブルな認証マークを持っている団体をご紹介しました。サンミゲル島に代々伝わる伝統工芸や食文化。過去から現在、そして未来へ繋ぐために活動を行っている女性たちと出会うことができました。さて、今回はどんな出会いが待っているのでしょうか。
今回は、サンミゲル島で今最もユニークでサステイナブルなレストランと呼ばれている、カイロス・コジーニャをご紹介したいと思います。
実はここも、クレサソールが発行しているサステイナブルな認証マークを持っています。
ところで、一体どこがユニークでサステイナブルなのだと思いますか?
カイロス・コジーニャがサステイナブルなレストランとして選ばれた理由
まずは、食材です。ここでは、有機農法で作られた新鮮なローカル食材を積極的に採用しています。サラダに使われている野菜、お魚やお肉料理に添えられるハーブ類。これらはどれも島内で採れたフレッシュな野菜です。食材だけではありません。提供するメニューにもこだわりがあります。それは、島の伝統的な料理が楽しめるという点です。「おばあちゃんや、おじいちゃんの時代ではよく食べられていたのに、残念ながら今ではあまり食べられなくなってしまった、、、。そんな料理が、ここなら食べれる。」という事もあるそうです。
嬉しいのは、そんな素敵な料理がリーズナブルなお値段でいただけること。平日のお昼に私は訪れたのですが、スープ、本日の一皿、飲み物、デザート、さらには食後のコーヒー付きで8.5ユーロでした。(1ユーロ=120円で計算をして、約1,000円)もちろん、レストランの中は地元の人々であふれていました。
さらにカイロスは、インクルージョンという点から見てもサステイナブルな取り組みを行っています。それは、身体またはメンタルに障碍のある人々を積極的に従業員として採用している点です。

写真上:本日のプレート(乾鱈のクリームグラタン)クリーミーで濃厚な味でしたが、重すぎず、鱈の味をしっかりと味わう事ができました。
お豆のケーキをつくったのは、だれ?
1つ、印象深いエピソードがあります。一緒にお昼を食べたエリザベッチさんに勧められて最後に食べたデザート。この島の伝統的なお菓子(お豆のケーキ)ということなので食べてみたのですが、これがやさしい甘さで、これなら1つ食べれると思ったケーキでした。食べ終わるころに、エリザベッチさんが「このケーキを作っているのはね、実は盲目の女性なのよ」とさりげなく私に教えてくれました。
エリザベッチさんによると、キッチンの中にいる大半の従業員の方はメンタルや、身体的に障碍を持っている方のようです。ただ、レストランの中を見渡しても特別そのような事が書いてるわけでもなく、、。逆に言えば、様々な人が働いている=インクルージョンしている仕事場というのは、カイロス・コジーニャでは説明する必要はなく、当たり前の光景なのかもしれません。

写真上:やさしい甘さのお豆のケーキ
カイロス・コジーニャは島内で成功を収めていて、店舗を増やすことで徐々にその活動範囲を広めていっています。
これからカイロス・コジーニャがどのように広がっていくのか、、、。今からとても楽しみです。
さて、次回はいよいよ「アソーレス諸島のサステイナブルな取り組みを訪れる旅」の最終回です。
おたのしみに!
Kairós Cozinha
Rua Nicolau Sousa Lima, 7 – Paim – 9500 Ponta Delgada
月曜~土曜(8:00-20:00)


写真上:コジーニャ・カイロスとエリザベッチさん
前回は、クレサソールが発行するサステイナブルな認証マークを持っている団体をご紹介しました。サンミゲル島に代々伝わる伝統工芸や食文化。過去から現在、そして未来へ繋ぐために活動を行っている女性たちと出会うことができました。さて、今回はどんな出会いが待っているのでしょうか。
今回は、サンミゲル島で今最もユニークでサステイナブルなレストランと呼ばれている、カイロス・コジーニャをご紹介したいと思います。
実はここも、クレサソールが発行しているサステイナブルな認証マークを持っています。
ところで、一体どこがユニークでサステイナブルなのだと思いますか?
カイロス・コジーニャがサステイナブルなレストランとして選ばれた理由
まずは、食材です。ここでは、有機農法で作られた新鮮なローカル食材を積極的に採用しています。サラダに使われている野菜、お魚やお肉料理に添えられるハーブ類。これらはどれも島内で採れたフレッシュな野菜です。食材だけではありません。提供するメニューにもこだわりがあります。それは、島の伝統的な料理が楽しめるという点です。「おばあちゃんや、おじいちゃんの時代ではよく食べられていたのに、残念ながら今ではあまり食べられなくなってしまった、、、。そんな料理が、ここなら食べれる。」という事もあるそうです。
嬉しいのは、そんな素敵な料理がリーズナブルなお値段でいただけること。平日のお昼に私は訪れたのですが、スープ、本日の一皿、飲み物、デザート、さらには食後のコーヒー付きで8.5ユーロでした。(1ユーロ=120円で計算をして、約1,000円)もちろん、レストランの中は地元の人々であふれていました。
さらにカイロスは、インクルージョンという点から見てもサステイナブルな取り組みを行っています。それは、身体またはメンタルに障碍のある人々を積極的に従業員として採用している点です。

写真上:本日のプレート(乾鱈のクリームグラタン)クリーミーで濃厚な味でしたが、重すぎず、鱈の味をしっかりと味わう事ができました。
お豆のケーキをつくったのは、だれ?
1つ、印象深いエピソードがあります。一緒にお昼を食べたエリザベッチさんに勧められて最後に食べたデザート。この島の伝統的なお菓子(お豆のケーキ)ということなので食べてみたのですが、これがやさしい甘さで、これなら1つ食べれると思ったケーキでした。食べ終わるころに、エリザベッチさんが「このケーキを作っているのはね、実は盲目の女性なのよ」とさりげなく私に教えてくれました。
エリザベッチさんによると、キッチンの中にいる大半の従業員の方はメンタルや、身体的に障碍を持っている方のようです。ただ、レストランの中を見渡しても特別そのような事が書いてるわけでもなく、、。逆に言えば、様々な人が働いている=インクルージョンしている仕事場というのは、カイロス・コジーニャでは説明する必要はなく、当たり前の光景なのかもしれません。

写真上:やさしい甘さのお豆のケーキ
カイロス・コジーニャは島内で成功を収めていて、店舗を増やすことで徐々にその活動範囲を広めていっています。
これからカイロス・コジーニャがどのように広がっていくのか、、、。今からとても楽しみです。
さて、次回はいよいよ「アソーレス諸島のサステイナブルな取り組みを訪れる旅」の最終回です。
おたのしみに!
Kairós Cozinha
Rua Nicolau Sousa Lima, 7 – Paim – 9500 Ponta Delgada
月曜~土曜(8:00-20:00)
